2026年1月20日、茨城県鹿島神宮で毎年大寒に行われる大寒禊に参加してきました。

鹿島神宮公式サイトから転載
なぜ参加しようと思ったのか
私自身、それほど宗教などに興味があるわけでもなく、また大きな悩みや苦しみがあるわけでもありません。ただ、このような神聖で大きな行事に参加したことが今まで一度もなかったので、友人に声をかけてみました。しかしながら、神道に興味のある友人もなく、平日にわざわざ休みをとって茨城県まで行ける友人もいませんでした。グループLINEで誘っても全く反応なし、という残念な状況でした。
私は近所の香取神社のお手伝いをしているのですが、香取神宮と鹿島神宮はもともと深い関係があり、車で10分ほどの距離にあります。ずっと行きたいと思っていた香取神宮にも同時に立ち寄れると思い、Instagramの広告にこれが流れてきた時に参加したいと思ったのです。そして肉体的なチャレンジは歳を重ねるほどできなくなることを最近痛感していたのも、背中を押してくれた理由です。
また私がよく見ているInstagramに、脳科学や心理学に基づくコーチングをされている南山紘輝さん(@nlpe.17)という方がいます。アイスバスなど冷水に身体をつける行為が脳にも身体にも非常に良いとおっしゃっていて、「効果があるかどうかごちゃごちゃ考えないで、まずやってみなさい」という言葉を聞いたことも、最後の決断を後押ししてくれました。
参加を考えている方へ|申し込みと準備について
申し込みは前年の11月1日から鹿島神宮の公式サイトで受け付けており、定員は120名になり次第終了とのことです。しかしながら、2026年の参加者は150名でしたので、120名という枠はあくまで目安なのかもしれません。
服装は男性が白鉢巻と白ふんどし、女性は白衣というものを上を隠すために着用していました。私の周りにふんどしの購入経験がある人は皆無であり、相談相手もおらず大変困りました。色々一人で迷いながらも、結局はAmazonで購入しました。ただ、安物だったためか水に濡れるとスケスケになってしまい大変恥ずかしい思いをしました。テレビも来ていたので下半身が映らなくて本当に良かったです(-_-;)
実は当日現地で質の良い白鉢巻と白ふんどしのセットが販売されていて、私が現地で確認した限り在庫も十分用意されていました。売り切れが心配で事前にAmazonで買って本当に後悔しました。着替えスペースもありますので、当日現地で購入するほうが絶対良いと思います。私は知らずに自宅でふんどしを着用したまま車を運転して鹿島神宮まで行きました。トホホ。。。
当日の流れと、「持っていかれる」という言葉の意味
当日はしっかりと指導者の方がいて、入念に掛け声や船をこぐような動作を何度も練習します。実際の神事が始まってからも前に指導者の方々がいますので、その通りに真似れば問題ありません。
練習の時から指導者の方が「気を張っていないと持っていかれるから、常に気を張っていてください」と何度も真剣に話されていました。何を持っていかれるのだろうか?と思っていたのですが、実際に体験してその意味がわかりました。持っていかれるのは意識、つまり命ということです。
YouTubeの動画の通り、御手洗池には人がギッシリで、皆自分のことで必死です。真剣に気を張って集中していないと、水の中でふと意識を失ったが最後、周りに気づいてもらえない危険があります。それほどの覚悟が必要な行事だということを、参加前にしっかり理解しておいてください。
私が今回参加してみて大事だと思ったことは、参加するにあたっての心構えのような気がします。大変神聖な行事ですので、冷やかしのような気持ちで参加するのは良くないことだと思います。また正直言いまして、大変肉体的にも、精神的にも厳しい時間となります。とにかく今まで人生で経験してきた寒さの中でも、ダントツに寒い時間を1時間近く経験することになりました。足の指は凍傷になるのではないかと本気で心配した位です。冷水から出た後も長い時間風の吹く中行事は続きますので、覚悟しておいてください。
終わった後に訪れた変化
青松寺の坐禅もそうでしたが、大寒禊も「何かを得ようと思って参加するものではない」と事前に言われます。何かを得ようという気持ちで参加することは良くないことのようなのです。なんとなく私が思うのは何か得ようと思って参加すると得られず、ただ体験していることに集中すると得られるものがあるのだと考えています。
でも心を整えると言う意味では、私には大きな変化がありました。
私はもともとそんなに小さなことにこだわるタイプでは無いのですが、より一層細かいことにあまり心を煩わされないようになりました。また、あれだけの寒さを経験したからか、寒さを以前より苦痛と感じなくなった上、ランニングなどのキツイ場面を以前より楽しめるようになりました。
私はランニングを6年以上やっているので、充分に習慣化はできていると思うのですが、それでも大変寒い日や強風の日などは走りたくない気持ちが当たり前のように出てきます。でもそう思う回数がかなり減りました。同時に、日々の掃除や料理、ゴミ出しなど雑事に対しての、「めんどくさいなぁ」と言う気持ちも、ほとんど無くなりました。
それもこれも、もう二度としたくないような厳しい体験を、自ら参加を決めて、自分で乗り越えたことによって、自己肯定感が1段階高まったからなのかもしれません。実際に、私には終わった後に心の変化がありました。
この記事を書いているのは5月です。体験から4ヶ月経った今でも、参加して本当に良かったと心の底から思っています。ただ来年も参加するかどうかは正直迷っています。それほど覚悟のいる行事です。11月の申し込み開始まで、もうしばらく考えようと思っています。
もし参加を考えている方がいれば、心して臨まれることをお勧めします。



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